2017年2月27日月曜日

第56回「Djay proを曲作りのサポートとして使う方法」【Djay pro】

February 27, 2017
こんにちは、りざーどです。
KORG Gadgetのアップデートが延期になってしまいましたね。残念。
1か月程の延期みたいで大きなバグでも見つかったのかなぁと思いますが、以前にも書いたようにKORG GadgetとGaragebandは意識しあっていると思うのでw
録音したものをタイムストレッチとか出来るようにしてきたらいいなぁと期待しています。
さて、それでは本題に。。
ここ数回Djay proを使ったDJ mixについて説明をしてきました。
しかし他にも色々と使う方法があります。
パソコンでDAWを持っている方だとあまり使う事のない機能でしょうが、もしiphoneのみの環境の方だと少しは役に立つと思います。

Garagebandはオーディオファイルを使用できますが、以前の記事にもあるように速さの変更が出来ません。
KORG Gadgetのオーディオファイルの取り扱いがどうなるかはまだ分かりませんが、速さ変更が出来ない場合は今回の方法も役立つでしょう。

Djay pro以外にもDJソフトの場合だいたいある機能ですが、

曲(オーディオファイル)の速さを変更出来る。
曲のBPMを検出出来る。

この2点です。
使用したいボーカル(アカペラ)とかネタもののサンプリングを使いたいという場合、
使う部分以外をカットしてループファイルとして使う等があります。

しかし、ガレバンでは速さの変更が出来ません(PCのDAWがあれば楽ですが)
そこで、【曲で使いたいオーディオファイルをDjay proでテンポを変更する】
という方法があります。
これを使う事で使いたいオーディオファイルの速さを変更出来ます。
しかし、理想の速さに出来ないという部分もあるでしょう。

アカペラの速さを変えてリミックスとかをする場合、
元の歌をDjay proで読み込ませると(精度もありますが)BPMを検出出来ます。
【元の曲のBPMが分かれば、自分が作りたい曲の速さにDJソフトでテンポを変更すると、
テンポフェーダーの%が出るので、アカペラをその%にすると自分の使いたい速さに変更出来ます。】

変更した後は、録音ボタンを押し、速度を変えたいオーディオファイル(アカペラ等)を再生すると、録音し保存されます。
これをitunesからパソコンに出し、ミュージックに入れたらガレバンで読み込む事が出来るようになります。おそらくDjay proはm4aという形式なので、wavとかに変換している方が良いかもしれません。

ガレバンやガジェット(まだ分かりませんが)で速さを変えれなくても、DJアプリとかで曲の速さを変更し録音する事で使う事が出来るようになるかもしれません。

あとは、逆の発想で
【使いたい曲の速さで曲を作り、DJソフトで自分の作った曲を本来作りたかった速さに変更する】というのもありますが、こちらは曲作りに慣れていても難しいと思います。
(ちなみに曲等の速さの変更は速くするのが原則良いです。遅くすると間延びして聴きにくいものになりますので注意して下さい)

2017年2月24日金曜日

第55回「実際にDjay proを使ってミックスしてみよう」【Djay pro】

February 24, 2017
こんにちは、りざーどです。
今回は実際にDjay proを使ってのDJ mixをやってみましょう。
使用曲は
前回紹介した
Where We Belong (DJ Tonka Remix) - HUGEL & Jasmine Thompson
Love Is So Nice (DJ Tonka's Till Sunrise Remix) [feat. Ceybil Jefferies & Troyetta Knox] - Urban Soul
を使用してみます。
まずは、私の設定について説明をします。
【設定】→【一般】で
トラック読み込み
【即時再生】OFF
【キューポイントへジャンプ】OFF
【EQリセット】ON
【オートシンクBPM】OFF
【動いているデッキを保護】OFF
テンポスライダー
【範囲】10%
【反転】ON
再生/一時停止
【開始時間】0秒
【停止時間】0.6秒
になっています。

即時再生というのは、曲を読み込むとすぐに再生される機能で、
オフにする事で曲を読み込んでも自分で再生を押さないと
音は流れません。オフにしている方が落ち着いてミックスが出来るでしょう。

キューポイントへジャンプは
読み込んだ曲のキューポイントがすでに設定されている場合、
キューポイントから始まるようになります。
こちらと即時再生オフにする事で、【SYNC】を押す以外の
曲待機状態にすぐに出来ます。
事前にキューポイントを設定しておき、この機能オンに
する事でよりスムーズにミックスへ入る事が出来ます。

EQリセットは
曲のEQを使用した後でも次の曲を読み込んだら、
元の状態に戻してくれる機能です。
こちらはオンにしておくと確認作業が減るので
便利です。

オートシンクBPMは
読み込んだ時点で、すでに流れている曲のBPMに合わせてくれます。
こちらも、即時再生オフ、キューポイントジャンプオンと併せる事で
曲を読み込むとすぐにミックス待機状態になります。

動いているデッキを保護については
試してみましたが、いまいち効果が不明でした。

テンポスライダーの反転
については、オンにする事で、テンポスライダーを下方向に下げると
速くなり、上に上げると遅くなります。
レコードのターンテーブルの場合は反転状態が基本になっているので
これは自分がしやすいように設定すると良いでしょう。
では、実際にミックスをしてみましょう。

まず左上の♫から曲を読み込みます。
Love Is So Nice (DJ Tonka's Till Sunrise Remix) [feat. Ceybil Jefferies & Troyetta Knox] - Urban Soul
こちらを選んでみましょう。
読み込まれる事でBPM128.9と表示されます。

今回はこれを基準にします。
(途中でBPMを変える事も可能ですが、慣れるまでは途中でのBPM変更は
行なわない方が良いでしょう。つまり1曲目の速さは重要です)

即時再生をオフにしているので、曲は再生されていません。

ここで、一応キューポイントを設定してみましょう。
中央に波形が出てくるので、それを横へスライドさせ、
【赤いライン】に波形の最初の部分が重なるようにして、
【SET】を押してキューポイントを設定します。
ちなみにキュージャンプボタンは
曲のどの場所でも【押す事でキューポイントへ戻ります】
押しっぱなしにすると、押している間のみ再生されます。
(プレキューィングの機能と併用する場合、CDJのCUEボタンのように
使用できます)
再生ボタンを押して曲を再生させます。

【重要】横フェーダーを左へ移動させておきましょう。
曲のミックスの前には必ずフェーダーの位置の確認はしておかないと
音がいきなり混ざる事があります。

続いて次の曲を読み込みます。

右上の♫をタッチし
Where We Belong (DJ Tonka Remix) - HUGEL & Jasmine Thompson
を読み込みます。

読み込まれるとBPM123.0と表示されます。
続いて【SYNC】を押しましょう。すでに流れている曲
Love Is So Nice (DJ Tonka's Till Sunrise Remix)のBPM128.9に合わせ、
123.0から128.9に変わります。

次にキューポイント設置を行います。先ほどと同様、赤いラインに
波形の音の出始めの部分をスライドさせ【SET】を押します。
これでミックスの準備は整いました。

本来のDJのミックスの場合、すでにかかっている曲に対し
ヘッドホンで次の曲を聴き、速さの違いを確認しテンポを変更し
同じ速さになったらミックスをするという流れですが、
BPMを合わせてくれます。
あと、ミックスもDjay proの場合は次の曲をモニターしなくても
(曲によりますが)視覚のみでミックスが可能になっています。
ミックスを始める時は、現在流れている曲の展開を知っている必要があります。
さて、いよいよミックスでも重要な次の曲を始めるタイミングです。
以前の記事で曲の構成は16小節単位で進行する事が多いというのがありました。
(もちろん曲のジャンルにもよりますが)
今回使用曲のジャンルにハウスを選んだ部分として16小節毎にドラムやベースの追加がされていく事が多く、展開としてはシンプルな部分が多いというのがあります。

歌の終わりに合わせ次の曲を再生したり、今から歌が始まるというタイミングに次の曲をリリースすると綺麗につながりやすいでしょう。
一番重要なのは曲を覚える事ですねw

そのようなタイミングで次の曲の再生をします。
もしくは、再生状態からキュージャンプボタンを押すのもOK。
すると、次の曲も波形が左に流れていきます(再生状態)

この時に中央波形画面の端にある【+】【-】をタッチしてすでに流れている曲のグリッドと合わせるようにします。
曲によっては時間とともにズレてくる場合もあるので、その場合は適時微調整を行いましょう。

最初は曲の終わり際に次の曲を再生してミックス時間短めとかでも良いですが、慣れてきたら
是非ロングミックスに挑戦してみて下さい。

ロングミックスは曲によっては前述の微調整が必要になりますが、ミックス技術を上げる事が出来ます。
 ↑グリッドが合った状態
次の曲を再生し、グリッドも合わせる事が出来たら横フェーダーを使用してミックスを始める事になります。この時もタイミングを合わせて16小節経ってからフェーダーを動かす等した方が自然に聞こえやすくなります。

また、フェーダー真ん中の状態で【フェーダー中央のすぐ上にある丸いボタン】を押し
EQを操作するのもミックスで重要となります。両方のドラムが鳴ったりすると低音が強くなりすぎる事があるので、その場合は最初の曲の【LOW】を少し下げる等してみると良いでしょう。

16小節毎にフェーダーをメリハリ良く動かしたり、徐々に動かしたり(曲や個人のやり方によりますが)、次の曲の展開とちょうど良い部分でミックスが終了するととても気持ち良いですw

私から提案で、Love is so niceから再生し、残り2:10くらいでWhere we belongを再生。
love is sonice残り1:54のタイミングでフェーダー真ん中、
残り0:40のタイミングで完全にWhere we belongに移行というのはどうでしょうか?
途中ボーカルが重なったりしますが、ロングミックスの雰囲気は伝わると思います。

ちなみに私の場合は画面では「1」「2」は使わず、基本【Mix】という表示で行っています(中央波形の下の部分です)
【1】【2】の画面から【EQ】画面を起動すると、【テンポフェーダー】が表示されます。
※Mixの場合では表示されず、縦フェーダーはボリュームになります。

実際はipadの方が、+-の微調整もやりやすいだろうなぁとは感じますが、DJをやってみたいという方はiphone版でも試してみてはいかがでしょうか?