2017年3月25日土曜日

第63回「ver3.0の変更点とZurichの使い方」【KORG Gadget】

March 25, 2017
こんにちは、りざーどです。
今回もKORG Gadgetの新たな変更点とZurichの使い方について紹介していきます。

まずは全体でのver3.0からの変更点からです。
ガジェット全体の画面において展開を作る為のscene(トラック)の追加というのがありますが、ここに大きな変更点というか改善点があります。

以前は新たな空白のsceneの追加として【+】というのと【Funcを押して複製】という方法がありましたが、【Funcを押さなくても+の横にある】【重なった□】を押す事で【Sceneの複製が可能】になりました。

これは地味に画面をタッチする回数も減るので楽になった良い点ですね。

あと、前回の記事で紹介した【ショートループバー(便宜上こう命名)】があります。
こちらは4小節等の打ち込みの際に3小節目のみループ等で再生する事が出来、打ち込みの時に便利と紹介しましたが、【Scene単位で決める事が出来ます】
つまり、同じループの繰り返しから展開していくようなものを作る時とかに活用が可能です。
後述しますが、ダンスミュージックで最初にボーカルワンフレーズだけ繰り返していくようなやつとかをこの機能で使えます。
ちなみに全部のガジェットで使用可能な模様です。
(Zurich以外にChicagoでも試してみました。おそらく全部こういう形式になってるはず)

それでは、Zurichについて紹介していきます。
しかし、多分辛口になりますw

〇Zurichについて
ボーカルレコーダー、オーディオファイル取り込み可能ガジェットとして満を持してという感じで登場しましたが、いくつかの弱点があります。

【16小節までしか1Sceneで使えない】
これは、ガジェット自体の仕様のようでオーディオファイルのアカペラや声ネタを使う時に長いものが使えないというあたりがあります。
昨日いくつかのアカペラを仕込みとして用意したのですが、16小節以上が表示されませんでした。
一つの解決法としてガジェットの【スタートライン】があるので
それを【右にずらしていく事で16小節以降の部分の再生も可能】です。

おそらく最初は「貼り付けるだけかよ!」と思うでしょうが、
【スタートラインをずらす事がZurichを使う上で最も重要となるでしょう】



※小技としてBPM170のアカペラの場合、BPM85でガジェットで曲を作成すると倍の長さを補えますが、曲を作る上でわかりにくくなる可能性があります。細かい部分とか。

【タイムストレッチが使えない】
ここが弱点として大きい部分になっています。
私はPCではACIDをずっと使っているのですが、オーディオファイルを使うDAWとしては、小節数やBPM変更に追従してくれる機能が基本としてついていると思います。
これが無いという点で、アカペラとか声ネタを使ってREMIX等をする場合は予め自分が作りたい速さに合わせたネタにしておく必要が出てきます。

この2点が特徴であり弱点になっている印象を受けます。
【スタートライン】と【ショートループバー】をいかに使いこなすか!?ですw
 スタートラインの変更は【白い▽の付いたライン】以外にも
【Start】という場所をタッチしながら変更も出来ます。
(画面で白くなっている部分です)
音を下げる【Gain】等もここで変更出来ます。
こちらの画像でScene分けされていますが、1つのオーディオファイルのスタート地点を変更したものです。このような使い方が必須となっているようです。 



【ボーカル録音について】
ボーカルの録音はZurichのガジェット画面ではなく、【メイン画面のZurich】の所にあるRecから行います。(soloとかmuteとかIFXがある所です)
現在の私の環境では外付けマイクを認識しなかったのでiphoneのマイクで試しましたが、このボーカル録音の場合、Sceneを追加して続きを録音とかはやりやすかったです。
こちらもスタートラインで修正は効きます。(その部分のみですが)
 ボーカル録音はこの画面で行います。
録音する前に小節数は増やしておく方が良いでしょう。
(赤色になっているRecを押して、画面下のを押す事で録音になります)

【オーディオのインポートについて】
Zurichのガジェット画面【中央左側】にある
【Import】をタッチする事で選択画面が現れます。

すでにエクスポートしたGadgetのファイル等を読み込む画面になっていますが、
右上の↓の部分をタッチすると
Import from Dropbox
Import from AudioCopy
Import from AudioShare
等が選択可能になります。
 右上の下向きの矢印をタッチ



曲のエクスポートの時にも感じていた部分ではありますが、Dropboxはどうも反応が鈍いみたいです。こと今回のインポートに関しては私の環境ではまったく反応しませんでした。
今回を機にAudioCopyというアプリも入れてみましたが、こちらはまだ把握しきれていません。(私自身の課題ですね)

もう1つのアプリAudioShareですが、600円と有料です。
ただ、こちらを使う事でオーディオファイルの読み込みはスムーズに行えました。
AudioShareからDropboxを選択したら何故か待ち時間もなくAudioShareに移動させることが出来、それを読み込めました。
あと、iphoneのミュージックからも取り込みが出来るようです。
つまり以前GarageBandの記事に書いたような【使う声ネタをプレイリストに入れておく】から読み込みが可能というわけです。

〇その他
【Bilbao】と【Abu Dhabi】も同じようにAudioShare対応になっていました。
淡い期待を抱きましたが【Bilbaoは5秒縛り健在】でした。。。残念
この辺りはZurichとの住み分けなんでしょうね。

ここ数回の記事に関しては、また分かった事が出てきたら改めてまとめて見やすくしようと思います。
あと、Zurichに関して見落とし等がありましたら是非ツイッターでも連絡いただけたら助かりますw

  











0 件のコメント:

コメントを投稿