2017年3月31日金曜日

第64回「Zurichを使用して実際に曲を作ろう。その1」【KORG Gadget】

March 31, 2017
こんにちは、りざーどです。
今回から何回かにかけてzurichを導入したKORG Gadgetの使い方と曲作りについて
説明を行っていきます。

今回行うのは
【音ネタの入手と導入】
前回のzurichの紹介の復習も兼ねてます。

○サンプリングネタの入手の仕方
今までもいくつかの方法を紹介していきましたが、
良いものを見つけたのでそちらを使ってみます。
【iTunes Store】で曲のDL販売です。

以前スクラッチネタについてで紹介しましたが、
dance vocal sampleで検索すると出てくる

【Acapella Vocal Essentials-Royalty Free 130BPM Samples】

というものと
【Techno Trance Essentials 2 595 Essential Beats,Sounds,Vocals & FX】

というものです。

上のやつは表記されている通りロイヤリティフリー(なのかな?)
という事で曲に使って公開するのには良さそうです。
ちなみにどちらも【BPM130】となっています。

【速さを変更する場合はパソコンでDAW等を使用し速度変更を行う必要があります】
今回はBPM130でそのまま使用していきます。
試聴が出来るので、気に入った声ネタやボーカルがあればそれをDLすると良いでしょう。
いくつもあってトータル金額がアルバムを上回りそうならアルバムで購入も良いと思います。






































○iTunes Storeでの曲の購入
曲を購入するとiphoneの【ミュージック】プレイリスト【購入したもの】に追加されます。

このままGadgetに使うのは出来ない為、1クッション作業が入ります。
(Garage Bandだとプレイリストから読み込みは出来るのですが、長いファイルだと動作が
重くなるので事前に使う部分だけにして新しく音ネタとしてプレイリストに入れると良いでしょう)

○Audio Shareの導入
前回紹介したAudio Shareです。(600円)
いくつかの方法がありますが、私はスムーズに出来たのでこの方法が気に入っています。
(速度変更とか編集がない場合は、外出先で音ネタDLから読み込みもスムーズなので)




















○Gadgetの使い方
まずは、新規ファイルを作ります。
【Tempo】は【130】
使用ガジェットは【zurich】を選び、【Func】を押して【16小節】にしましょう。

画面中央左にある【Impot】をタッチし、
出て来たウインドウの右上にある【下向きの矢印】をタッチ。

【Import from AudioShare】を選択(AudioShareが起動します)
出て来た画面の【一番下中央】にある【黄色い□】の部分をタッチします。

【Music Library】を選択するとプレイリスト等が選べるようになるので
【購入したもの】から【使うものを選びます】
 ↑AudioShareのメイン画面から黄色い四角を押した状態です。
kこで【Music Library】を押し、購入した音ネタを選びます。
↑先ほどの画面から音ネタを選んだ状態です。
ここで【青色のIMPORT INTO APP Gadget】をタッチするとGadgetに音ネタをインポートできます。


その後、【Zurich】【Import】画面に先程AudioShareで選択したものが追加されています。
そちらをタッチしてみましょう。【zurich】に波形が表示され再生する事で音がなります。
しかし、16小節までしか再生されない為途中で途切れたり、希望の部分が再生されていない状態になるでしょう。

○声ネタをzurichで使用する為の編集作業
今回は

【Techno Trance Essentials 2 595 Essential Beats,Sounds,Vocals & FX】

のVocal Acapellas tuned on A 10(25 Samples)の
秒からある【Flying inth sky】の2種類を使用してみましょう。

0:28から0:33に入っています。

先程のImportではここは再生されていません。

そこで、zurichの【Start】の数値を【この部分が再生されるまで】変更します。
画面中央左にある【Start】をドラッグする事で音の始まる位置を変更できますが、
大きく変更するにはスタートライン(画面左の▽で挟まれた白線)の▽を押しながら動かす
方が変更しやすいと思います。
ここでは、Start28.50sにします。ドラム1音(1拍)あってから声が出る感じです。
Endは31.27sにしています。

○使用ガジェット(zurich)を複製しもう1つの声ネタを用意

メイン画面に戻り、【Func】を押し、先程のzurichを【複製】します。
複製した方のzurichを選択し【Start】と【End】を変更します。
【Start】31.53s
【End】33.96s
にしましょう。



※16小節に変更するとありましたが、ここで改めて2小節に変更しなおしましょう。
使用する分がはっきりするまでは広範囲で聴ける方が確認しやすいという点で
変更をしていました。

○プロジェクトの保存とエクスポート
先程の作業で2つのサンプリングボイスが用意出来ました。
しかし、短いサンプリングを使用するのにはzurichは適していません。
まずは、プロジェクトに名前を付けて保存しましょう。
FLYintheSKYacapellaと私は名づけましたが、自分でわかるようにしておけば良いです。
保存が完了したら、【エクスポート】を選択し【iTunes】をタッチします。
Master、All Track、Track 1、Track 2と出てくるので、
【AllTrack】をエクスポートしましょう。
これで、先程用意した2つの声ネタの部分のみのファイルがTrack1とTrack2として
エクスポートされます。

○サンプラーガジェット【Bilbao】を活用する。
それでは、新規ファイルを用意しましょう。
このファイルで曲作りを行います。もちろん今回も【Tempoは130】

まず、使用ガジェットは【Bilbao】を使用。
Bilbaoのガジェット画面にすると、オレンジ色の波形画面の上に
【SOUND PROGRAM】とあります。ここの名前の部分(デフォルトはRawCutz Kit 01)を
タッチします。サウンドキット選択ウインドウが出るので、
033:Bilbao Initを選びます。

次に【オレンジ色のボタン】【SAMPLE】をタッチ。
鳴らす音の選択をするウインドウが出るので、【ユーザー】という部分を選びます。

先程エクスポートしたファイルがそこに表示されるので、
それを選んでみましょう。

同じ作業をタッチするパッド(音を鳴らす黒い□ボタン)を別のものに変えて
もう1つの音を同じように読み込みます。

これで、Bilbaoのパッドをタッチする事で先程の2種類の音が鳴らせるようになります。

この作業をした理由として、今回の声ネタの場合、普通のボーカルと違い使う頻度が多く重なる部分等も出てくるので、配置した場所の理解のしやすさ等も含めBilbaoに入れてみました。
どのように使っていくかは、次回以降説明します。