2017年8月11日金曜日

第82回【Garage Band】iphoneだけでボーカル録音のやり方【まとめ】

こんにちは、りざーどです。
先日twitterでガレバンを使用したボーカル録音の呟きの反応が大きかったので
以前も紹介した内容ではありますが、改めて説明をしていきます。
ネットラップで活動していたので、これからネットラップを始めたいという音楽初心者には役に立つと思います。
他のジャンルのボーカル録音を試してみたいという方にも多分役に立つでしょうw



用意するもの

①iPhone
②garageband
③使用する曲(トラック)
④イヤホン
⑤歌詞

まずは、①のiPhoneは当然ですね。

②のgaragebandも現在のiPhoneでは元から入っていると思います。

重要なのは③のトラックです。
garagebandで曲を貼り付ける場合には、
【iPhoneのミュージック】に【事前に入れておきましょう】

例えば、
【ミュージック】の【プレイリスト】で
【カラオケ】や【トラック】と言った名前を付けておいて
曲を選びやすいようにしておくと良いでしょう。

そして、カラオケやトラックの曲について
使用する前に事前に分かっておくと良い部分として
【曲のテンポ(BPM)】や【小節数】を知っておくと作業もスムーズになります。

テンポや構成が分かっている場合:歌の入りの部分などが視覚的にも分かりやすくなる。
↑正しいBPMの場合、曲の展開部分と小節の区切りが把握しやすい


 テンポや構成が分かっていない場合:録音などは可能だが位置の修正などは行いにくい。
↑BPMが違う場合、小節の区切りとトラックの区切りがずれている。小節数もおかしくなる。


曲をiPhoneのミュージックに入れてあるのを確認すると、garagebandを使ってボーカル録音が可能になります。

④のイヤホンですが、これでトラックを聴きながら録音という流れになります。

⑤歌詞とありますが、これはガレバンを録音の為に使用する場合、メモ等のアプリに歌詞があっても確認出来ません。(古いiphoneのカメラで歌詞を撮影するとか、パソコンで歌詞を表示するとか何かしら歌詞を確認出来る状況にする必要があります)



それでは、【garagebandを起動しましょう】
ガレバンを起動すると、各楽器を選ぶ画面になります。

【新しい曲を作成】を選びましょう。



今回は、【ミュージック】からトラックを読み込むので、【AUDIO RECORDER】という画面から【ボイス】というのを選びます。

すると5つのつまみのある画面になります。


ここで画面左上の(写真参照)ボタンを押すと曲の全体画面になります。
【ここが作業のメイン画面になります】




まずは、右上の歯車の部分をタッチしましょう。
【曲の設定】という項目があるのでそちらを選択。

【テンポ】という項目があるのでこちらでトラックのBPMを入力しましょう。
※Djay等のアプリでトラックを読み込むとBPM自動解析されるのでわからない場合は参考にすると良いでしょう。ただし、細かく表示され正しい値じゃない場合もあります。

次に画面右端の【+】のボタンを押します。
これは曲の小節数を変更する部分で曲の構成(小節数)がわかっている場合はその数字(+1小節)、わからない場合はとりあえず多めに200とか入れてみると良いでしょう。
あとで変更出来ます。

☆小節数がわかっていても(+1)と書いた理由について
恐らく読み込むトラックの形式がmp3の方が多いと思います。無変換のWAV等と違い、
mp3等に変換したものの場合、曲開始のごくわずかな時間に無音が挿入されています。
拡大し【分割+削除】をする事で冒頭の無音を削る事も可能ですが、そのままの状態で曲の小節数きっちり(+1しない)だと曲の最後が一瞬途切れる可能性があります。
それを補う為に+1と記述してあります。
(個人的には冒頭の無音を削り、きっちりとした小節でスムーズなループ再生が出来る方がやりやすいとは思います。)

続いて右上の歯車の横、【ジェットコースターの宙返りみたいな】〇をタッチします。
すると、画面中央上に【Apple Loops、ファイル、ミュージック】という項目が出てきます。
ここで【ミュージック】を選択しましょう。
すると、【プレイリスト】等の文字が出るので自分が使いたいトラックをここから選択しましょう(プレイリストをお勧めしていた理由はここでスムーズになる為です)

使いたいトラックが見つかれば【長押し】しましょう。
メイン画面に戻るのでそのままドラッグして貼り付けましょう。

これでトラックの準備はだいたい出来ました。
あとは、先ほど説明した冒頭無音部分のカットとかいらない小節数の調整をしておきましょう。

続いてボーカル録音に入っていきます。
それでは、次に【メイン画面】【左下】の【+】を押しましょう。
これで楽器等を追加できます。今回は先ほどと同じように
【AUDIO RECORDER】から【ボイス】を追加します。
これが【ボーカル録音で使うパート】になります。

【イヤホン】を差して準備をします。

メイン画面でボーカルパートが選択されている状態(やや左のマイクのアイコンの色が明るくなっている)で【画面中央上】の【赤丸】レコーディングボタンを押すと
トラックの再生とともに録音開始となります。(カウントインあります)
※補足としてレコーディングボタンの横にあるメトロノームのマークを押す事でメトロノームの音を消す事が出来ます。

説明を含めた曲を作ってみました。
作りは荒いですがwww


イントロ
電話の声のようなエフェクトを使いました。このエフェクトはAUDIO RECORDERから選ぶ事が出来ます。


↑こちらの画像の状態が恐らくAUDIO RECORDERの初期のエフェクト【Lead Vocals】です。この部分をタッチする事で色々なエフェクトを選択する事が出来ます。

バース
サビ以外部分のAメロとかそういう呼び方ですね。
ここでは部分的に【被せ】というのをしています。
ちなみに被せがより聴きやすいように【メイン画面】の右上歯車【設定】から【トラックコントロール】を選び【トラックパン】という所からパンを変えて中央から左右にしています。(ちなみに被せは左の分と右の分の2本録音しています)


被せは歌のパートより音のレベルは下げておくと良いでしょう。
スピーカーの確認でなくイヤホン等で左右のバランスも含め確認するのが良いです。

被せがあるとボーカル1本で心配な部分を補ってくれますが、全部被せるのも芸がないかもしれません。キメたいポイントの所でのみ使用する方が映えると思います。

また途中ではボーカルのピッチを下げるという遊びをしています。
これは録音したボーカルファイルをタッチしピッチ変更したい部分の前で【分割】をします。分割した後、再度、ピッチ変更する部分をタッチ。
そこから【設定】をタッチし【テンポとピッチに従う】という項目をONにします。
すると、【トランスポーズ】という項目が出てくるので下げたい場合は【-】を選びましょう。曲の中では何度も分割を行い、-2半音、-4半音、-6半音というようにしています。

他にも同じ場所から【逆再生】等も出来ますし、歌の中にもありますが、半分の遅さで歌ってから【スピードを2倍】にするという事も出来ます。これでラップをやるのは邪道ですけどねw(曲作りという部分では色々使える項目です)

サビ(フック)
ここでは、AUDIO RECORDERのエフェクトFunから【Extreme Tuning】というのを使用してケロった感じにしてます。パソコンや他のアプリのボコーダーのような細かい設定は出来ないようですが、上手くエフェクトがかかったら得という捉え方で良いかもしれません。ガレバンオンリーの場合。

こちらはExtreme Tuningを使いガレバンで録音した以前の別曲。



ボーカル録音のまとめと小技
まだ説明が不足していた部分の補足を行います。

【トラックコントロール】について
先ほどはパン振り(左右に音を分ける)について軽く説明しましたが、このトラックコントロールは各パート事にあってEQで高音や低音を削ったりする事が出来ます。重要。

【AUDIO RECORDER】について
AUDIO RECORDERの画面では中央にいくつかのツマミ、右側にOUTと書いた出力のメーター、左側にINと書いた入力のメーターがあります。
INについてですが、ゲージが真っ赤になるような録音は声がでかすぎますw
録音の前にどれくらいの声の大きさが良いか確認に使いましょう。
【INの横のヘッドホン端子のような絵】ここが結構重要です。
タッチする事で【Noise Gate】をONにする事が出来、わずかな音等を削ってくれたりします。これを入れる事で多少の雑音が消されボーカルが聴こえやすくなります。

こと、iphoneのみで録音という【限りなく静かな環境】でないと録音出来ない今回の内容ではありますが、わずかな外部の音を削るこの機能はとても重要です。

メイン画面で録音したファイルをタッチして出てくる項目について
このブログで以前紹介した部分ですが、オートメーションというのがあります。これを使用する事でボーカルのフェードアウト等が出来るようになります。

【分割】について
これもとても重要。録音が部分的にうまくいった時にそこを使いたいという場合やいらない無音部分を切るのに分割を使うと思います。
しかし、それだけではありません。
私も今回の録音の時に出てきた問題で【サ行】等の音が耳に刺さるような状態というのがありました。(歌の「ちなみに」の「ち」とか)
これを解決する方法としてパートを増やし耳にささる部分のみ分割して別のパートに移動させる。その部分のみ音のレベルをさげたりEQで高音を削る等をする事で聴きやすい状態にする事が出来ます。耳に刺さると感じた場合は是非試してみて下さい。

今回はこの辺りで。
今回の記事を書くに辺り色々と体当たりで実験してくれた嘯君(@usobuki_tgc)の
【iphoneだけでラップする方法】の動画リンクを貼っておきます
https://www.dropbox.com/s/yrvxtm2pvmidujj/iPhone%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%99%E3%82%8B.zip?dl=0

次回はiphoneのミュージックを使わない方法をより掘り下げていきます。






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