2019年5月22日水曜日

第127回「スマホDJアプリWEDJを使ってみよう!その2」【WEDJ】

こんにちは、りざーどです。
前回の続きのWEDJの使い方の説明をしていきます。

今回はグリッド化とキューポイント設定
をメインにしていきます。
※ちなみに説明画面は横波形にしています。

曲をロードし解析も終了するとBPMが表示されます。ちなみに前回の続きという事で左右共に同じ曲をとりあえずロードしてみましょう。
解析が終了したら赤と白のドットとラインが表示されるようになります。

これが【グリッド化】です。これがなかなか便利な機能で、曲により差はありますが、4つ打ちの場合キックの頭にグリッドのラインが来る事が多いです。つまり、両方の曲を再生した時に視覚で曲のズレ等が把握しやすいという事なんです。さらにメリットとして、グリッド化(クォンタイズ)されているものは再生のタイミングの僅かなズレは修正してくれるのです。
ただ、グリッド化が上手くいっていない場合は、再生のタイミングが悪い方にズレる可能性があり【グリッド化の再設定】を行う必要も時にはあります。

一旦もう一方の重要な事の
キューポイントの設定について話します。
ロードした曲の波形を押しながら動かす事で音がなります。音が鳴り始める直前の場所で(再生状態でなく停止状態)
【QUEボタンを押す】とキューポイントが作成されます。これをする事で再生の際に音がすぐに、立ち上がります。だいたいどんな曲でも最初の1音までに僅かな時間があるので、それを削ってすぐに再生出来るようにする事が【キューポイント作成です】

さて、再びグリッド化の話に戻ります。
正しいグリッド化が行われていないと、キューポイント作成にも悪影響が生まれます。

上の波形を見て下さい。(まぁ同じ曲なのでグリッド化も同じになっているのですが)ドラムの始まりよりもグリッドのラインがズレているのが分かるでしょうか?
この状態でキューポイント作成をすると、上のような状態か下の様な音の始まりより少し後にキューポイントが作られるようになります。
いざミックスしようと再生してもそれも間違ったグリッドに沿うような事になったりストレスが物凄い事になりますw

そこで重要なのが【グリッド化再設定】です。

上の波形(つまり左側)を見て下さい。
BPMの横にある【v】のような部分をタッチすると【GRID】という文字が表示されます。【GRID】をタッチして色が着くと画面中央のラインに【RESET】と【SET】の文字が現れます。この状態で波形をタッチしスライドさせます。

↑このように音の始まりの直前に位置を調整し、【SET】を押します。
これで、【グリッド化再設定】は完了です。
あとはBPM横のメニュー【GRID】をタッチし、【へ】を、タッチして先程出したメニューを消しましょう。

このテクニックは基本であり最も重要な1つなので是非覚えておいて下さい。
さて、ロードした曲のキューポイントは設定出来たでしょうか?
それでは片方を再生して、次にもう片方を再生してみましょう。再生ボタンをタッチするのが僅かに早かったり、遅れたりという事はよくある事です。同じ曲でテンポが同じでも再生のタイミングがズレたらやはり聴いてて気持ち悪いものです。次に再生中の微調整について説明します。

【再生中の微調整】
後でかける曲の再生タイミングが僅かにでもズレてしまうと、「ドンドン」というドラムが「ドドンドドン」というふうになったり聴いててスッキリしません。昔から「馬が走る」とか言われてますwまぁ昔の場合は曲同士のテンポ合わせが出来てないからというのが多かったと思いますが。

画面をよく見るとグリッドが完全に一致していない状態になっていると思います。
これを揃えるには、
【BPMをタッチ】



すると、【BPM EDIT】か【TEMPO SLIDER】が出てきます。それぞれ切り替えはその文字をタッチする事で可能です。
(つまりBPM EDITが表示されている状態が、TEMPO SLIDERです)

そんなわけで【TEMPO SLIDER(画面表示はBPM EDIT)】にします。その画面の下の部分に【+】と【-】が表示されています。これらをタッチする事で曲を僅かに早くしたり遅くしたりという再生中の微調整が可能です。この機能を使ってもう一方の曲のグリッドに合わせてみて下さい。このテクニックもミックスでほぼ毎回やる事なので、覚えておきましょう。

syncについて
この説明の段階では1つの曲を左右共にロードしていますが、違う曲を使用するのが普通の使い方です。その場合、もちろん左の曲と右の曲ではBPMが違います。
それを【一瞬で同じBPMにするのがsyncボタンです】ちなみにsyncボタンは左右についており【syncを押した方のBPMがもう一方のBPMに合うようになります】。
解析が済んでいる曲でミックスをしていく場合、最初にsyncを押したら適応され続ける事があるみたいですが、次にかける曲をロードしたら左右のBPMを確認するようにしておきましょう。

↑こちらの場合、左が126.8右が128.9になっています。ここで右のデッキのsyncボタンを押す事で

左のBPMの126.8になりました。
このようにして曲の速さを一緒にしてミックスをするわけです。
便利な時代になりましたw

bpm表記が違う場合
次に曲をロードし解析された結果
【BPM表記がおかしい場合】についてです。
特に速いBPMの曲の場合などに起こる現象ですが、BPM170の曲が85と表示されるような事があります。そのまま使用しようとsyncを押した場合とんでもない事になりますw

↑の例。左のBPMが92.7になっています。しかし実際は185.4なんですね。
そこで、BPMを修正する方法として
【BPMの横のvをタッチします】

すると、先程説明したTEMPO SLIDERとBPM EDITのウインドウが現れます。ここでBPM EDITの文字をタッチして上の画像のような状態にしましょう。
次に、本来なら倍の数値なので、x2をタッチします。

すると、BPMが185.4になりました。
BPMの修正はこのように行います。

ミックスの前に行う事をいくつか上げました。
○曲をロードしたらBPMとキューポイント、グリッド位置の確認と修正。

これが重要です。

さて、次は実際にミックスについてですが4つ打ち系のクラブミュージックだと例外はありますが、8小節か16小節で曲は展開していきます。ちなみに4つ打ちの場合
【ドンドンドンドン】とキック(バスドラム)が4回鳴った部分が1小節になっています。「1234、2234、3234、4234」と数を数える等して一度曲を聴きながら確認するのも良いでしょう。(ちなみに先程のだと4小節ですね。)

つまりミックスの時に次の曲をかけるタイミングを把握しておく事が重要です。
あと、基本16小節と言いましたが勿論例外があります。トランス等であるようなドラムやスネアのロール(ズダダダダダダダみたいな)のあと、1小節間があってからの次の16小節というようなものがあります。
次の曲を待機しておいて再生した瞬間に「あ!違った!!」みたいな事は結構ありますw解決法は【曲をしっかりと聴いて覚える】ですw覚えておいても、うっかりはありますが繋げてて「おかしい!」とパニックにならず次のミックスのタイミングで再生しようと早めのリカバリーが出来ます。

今回はこの辺りにしておきます。
次回はミックスの際の小技等を紹介していきます。

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