2017年11月3日金曜日

第88回「曲作りで陥りやすい罠(ループ編)」

こんにちは、りざーどです。

先日KORG GADGET のNintendo switch版が発表されましたね。
独自の部分も追加されるみたいですが、どうなるのか楽しみです。
色々なフォーマットで多くの人が触れる機会が出来るのは良い事だと思います。

あと、新ガジェット2個も今後追加されるようでそれが個人的には気になります。

さて、今回は
私もよく陥る部分ではありますが、良い曲とダメが曲を分ける点になるかな?と思います。まぁ以前にも少し触れた事はあるかと思いますが、大事な事なら何度でも触れていきましょうw

確か以前「曲の小節ループは全て同じにしてはいけない」というのがありました。
「全ての音の終わりと音の立ち上がりが一緒になる為、繋がった腸詰ソーセージみたいな感じになる」と説明しました。
もちろんそれ以外の部分でも問題点があります。
今回はループという事を少し考えてみましょう。
ちなみにミニマルとかいくつかの手法の否定ではなく、普遍的な楽曲という点です。もちろん私視点のw

ループというと、打ち込みしたループとサンプリングしたループがあります。
どちらの場合も自分が気に入ったものだったら長時間聴くのも負担にはなりません。

「このブレイクビーツいくらでも聴いていれるわぁー!!w」とか
「このネタのループはほんと最高だわ!!w」みたいなw
これは製作者としての愛着みたいなものですね。

しかし、いくら気に入っていても全編変わらず同じループを使うのはどうでしょうか?

例えば、いくらでも聴いていられるリズムの代表amen breaks。
短いループでもずっと聴けるパワーがあります。
しかし、ループを刻んだり並べ替えたりもせずにずっと5分とか曲の中で流れていたら飽きてくると思います。(抜き差しがあれば大丈夫ですが)

話題から逸れますが、あなたが好きな大好物の料理だけを延々食べ続けたら、どんなに好きなものでも【飽き】が来ませんか?
【自ら作った自信のあるオリジナルのループ】や【見つけてきたサンプリングフレーズ】(オリジナルの味)はやはり製作者は気に入っている点から【この部分を推したい】という気持ちがあります。

しかし、リスナーは【例えかっこいいループだったとしても】そこまで愛着はありません。【同じ味が続くと飽きてしまいます】
1曲の中でのループの使いどころ(味の変化)が良い曲を作る為の重要な要素だと思います。

このブログを見ている方は曲を作る方達だと思います。
だからこそ今から私の言う点で同意出来る部分があるかもしれません。
「この曲のこの部分すげぇカッコいいのに!何故ここしか使ってないんだ!?」
という気持ちになった事はないでしょうか?
【美味しいからもう少し食べたい】と感じる部分ですね。
「こういう部分をサンプリングして自由に使ってやろうw」とか他のクリエイターに思わせるパーツ(ループ)を私も作ってみたいものですw

まぁ、ここまでの話をまとめると
【良いループでも使いどころ(量)を見極める】
という事ですね。

次に「でも、ループだけのトラックとかあるじゃん!」という点に気付くと思います。
独楽かい仕事はしてあったりするんだろうなぁとは思いますが、確かにずっと同じループだけのトラック(曲)もあります。
ラップ用のトラック等は特にそういう曲があると思います。
これは、ボーカル(ラップ)に比重が強くある為と言えるでしょう。
曲自体の変化を無くす事でボーカルのフロウを際立たせるといった感じですね。
1つのループトラックで数名のラッパーが順番に演るマイクリレー等は各ラッパーのスタイルがより際立ちやすいようになっています。

良いループ、悪いループという点で私自身もまだまだ試行錯誤していますが、
おそらく飽きが来ないようにする1つの方法として大きく主張はしないけど長い小節のゆったりとしたループ等を使う事で同じ繰り返しにならず徐々に変化が生まれるようになると思います。
16小節使ったストリングスの穏やかなループとか、環境音として小鳥の鳴き声を使う場合も短い小節のループでなく1分程の長い尺のサンプリングの使用とかそういう方法を使う事で聴き手がメインの音に飽きてきてても変化に気付かせる事が出来ると思います。

実際長いフレーズを使うのは難しい部分も多いのですぐに出来る部分ではないかもしれません。
しかし、今まで4小節のループで作っていた人は8小節のループを入れてみるとか、徐々に長いフレーズをいれていくようにすると使い方もわかってくると思います。

今回の記事が何かしらの曲作りの参考になれば良いなと思ってます。
ではまた!

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